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【お詫びとご報告】

【お詫びとご報告】㈱新企業法務俱楽部 代表取締役 登島 和弘


2021年8月2日(月)新型コロナウィルス感染症による症状を自覚して以来、自宅療養・宿泊療養・入院加療を経て、漸く肺炎は回復。昨日8月13日(金)、主治医より退院を許可され、自宅に戻って参りました。

関係各位の皆さまには、大変ご心配、ご迷惑をお掛け致しましたこと、心よりお詫び申し上げます。

なお、後遺症と思われる倦怠感や筋肉痛などはありますが、鋭意体力の回復に努め、業務に復帰致したく存じております。

個々の案件につきましては、別途個別にご連絡を差し上げたく存じます。

今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。


【ご参考として】

本来であれば、プライベートな疾病に関する内容や経緯については、公にするものではないと思われますが、今回、私が罹患した新型コロナウィルス感染症は、皆さまにとっても現在まさにその感染リスクの只中にあり、私の体験を一定の範囲で共有させていただくことは、多少なりとも意義のあることと考え、以下に認めさせていただきます。

なお、文中のコメント・所感などはあくまで私個人の考えに基づくものであり、必ずしも医学的・統計的根拠に基づくものではございませんので、予めご了承ください。


DAY1(8月2日・月)

7時起床。のどの不快感(デルタ株の特徴らしい)と軽い頭痛を感じた。

鼻水・鼻づまりもあり、前夜エアコンをつけっぱなしで寝たせいかと思いつつ、仕事を開始。

夕方になっても症状は良くならず、体温を測ると37.5度

普段、風邪では発熱しない体質のため、コロナを疑い始める。*1.

翌朝、かかりつけ医に電話することにし、就寝。


*1.ちなみに、ワクチンは、7月5日に第1回接種(モデルナ)を受け、8月6日に第2回目接種の予定であった。

コロナの感染原因は、平均して発症前5~6日以内、概ね14日以内に求められるとされているようである。期間中の自身の行為を振り返ると、日本にコロナが上陸した2020年1月以来の私なりの行動基準を逸脱するものではなかったが、感染力の強いデルタ株(いわんや、ラムダ株をや)への対策としては、そうした行動基準はあらためてゼロベースで見直すべきではないかと考えている。


DAY2(8月3日・火)

7時起床。体温37.5度

かかりつけ医における、発熱外来電話の受付開始時間を待って電話。*1

医院からの改めての電話連絡を受け、来院。医院裏手のテント内の検査場で抗原検査。即、陽性と判明。*2


解熱剤などの処方を頂いた後、帰宅し、保健所からの連絡を待つ。*3


帰宅後、家人との隔離を開始。自室にこもる。

Amazonで、OS1とパルスオキシメーター、調理の簡単なアルミ鍋に入った鍋焼きうどん、家人による洗いもののためのナイロン製の手袋を発注


夜、保健所から連絡があり、

「年齢のこと、基礎疾患があることを考えると、入院加療すべきところ、空きがないので、先ずは宿泊療養先を探します」とのこと。


家人向けに、伝えておくべきことをA4用紙2枚にまとめ、24時ごろ就寝。


*1.たとえば、杉並区では、受診・相談センター直通ダイアルがあり、また、都では発熱・相談センターの電話受付(24H)もあるが、私の場合は、基礎疾患を理解してくださっているかかりつけ医に先ず連絡したのは、その後の医院から保健所への連絡などを考えると、良かったように思っている。


*2.「陽性です」と告げられた時は、「マジかっ」という思い。ただ、気が動転することはなく、すぐに腹は括れた気がする。


*3.午前中の検査時には、保健所から2~3時間で連絡があるように聞いていたが、夕方になっても連絡がなかったので、こちらから一度保健所に電話した。


DAY3(8月4日・水)

7時起床。体温37.5度 (夜間38.6度まで上がった)


既に仕事の予定が入っている関係先に、予定のキャンセルおよびしばらくの休業のお詫びのメールを送り始める。


夜、保健所から連絡。宿泊療養先が決まったとのこと。

明日、8月5日(木)午後に専用の相乗りバンで迎えに来るとのこと。

宿泊療養先であれば、24H常駐の看護師がいること、家人への感染リスクが抑えられることから少し安堵


パッキングを済ませて23時ごろ就寝


DAY4(8月5日・木)

7時起床。体温37.5度

昼過ぎ、自宅前に迎えのバンが到着。

神棚に手を合わせて家を出る。

1名の若者が既に乗車済み。


自宅からホテルまでの道すがら、大宮八幡宮の前を通る。

「どうか助けてください」と心の中で手を合わせる。


20分ほどしてホテルに到着

入所手続きを済ませ、部屋に入り、看護師から電話による問診を受ける。

その時点で、パルスオキシメーターのSpO2値は、93

息苦しさはない。

看護師より搬送できる病院を探すとの説明


夕刻。1Fロビーに夕食の弁当を受け取りに。

圧倒的に若者が多い印象。


20時ごろ病院搬送用のバンがホテルに到着

結局、ホテルには一泊もすることなく、都内の急性期病院へ。


20:30 病院到着

20分ほど、車中で入院手続きのため待機


21:00 検査開始

〇血液検査

〇心電図

〇頭部・肺部CTなど

問診

・発症前後の経緯

・自覚症状

・基礎疾患

・投薬中の薬など  *1


担当してくれた医師から、

・主治医は明日8月6日に決まること、

・背中の肺がやられていること、

・今晩は、炎症を改善するデカドロン錠を服用すること、

・ソルラクト輸液(血栓の防止)の点滴を始めること

の説明


23時ごろ、コロナ専用病棟のベッドにつき、アンパッキング。

家族にメール。感染していないかの確認と、こちらの状況を報告


24時。眠れそうにないが、とにかく床に就く。


*1.小さな紙片に、緊急連絡先やこれまでの状況、自身の備忘録のようなことをまとめておいたのは、役に立った。


DAY5(8月6日・金)

6時起床(夜中に何度も起きてはいるが)


SpO2 93

体温 36.5度


血栓のリスクを下げるための専用のストッキングをはき始める


朝食時、完全に無味無臭であることを自覚

朝食後、デカドロン1.5錠 服用

数日、便通がないので下剤をお願いする。


10時

ベルクリー(レムデシベル)点滴200mg開始 2時間

ソルラクト点滴(24H)の交換

※検査、点滴、服薬等については、基礎疾患に関するものは記述を省いています。


午後

ベッド上で、移動式レントゲン装置で肺を撮影


主治医と話す

・中等症1 と診断  *1 *2

・抗体カクテル療法は軽症者向けなので行わない *3

・治療薬のレムデシベルと、炎症を抑えるデカドロンで治療します *4


21時消灯

眠れるわけもなく、コロナ関連のウェブサイトを閲覧するなどして、夜をやり過ごす。 *5



*1.中等症1の診断について:

『新型コロナウィルス感染症COVID-19診療の手引き第5.2版』000815065.pdf (mhlw.go.jp) 34頁によれば、SpO2 93は、中等症2に該当するが、境界値であることなどから中等症1と診断されたものと推測している。

ただし、35ページに記載されている重症度別マネジメントの表において、中等症2において投与されているステロイド(デカドロン)が入院初日から投与された。


*2.中等症1と2は紙一重で、基礎疾患のある私はいつ突然2の状況になるか分からない状況であった。2では、人工呼吸器の装着が検討される。麻酔の上、挿管して行われる。リスクはゼロではない。その意味からも2への移行は私にとって大変な恐怖であった。


*3 デルタ株が猛威を振るっている中、軽症段階での抗体カクテル療法の早期実施が求められる。この段階で押さえることが医療崩壊を防ぐ大きなカギになるはずである。

なお、昨日(8月13日)の報道によると、菅総理が酸素ステーションの整備を表明したようではあるが、マスクにしろカニューラにしろ、酸素吸気後の呼気には、コロナウィルスが含まれているであろうから、その拡散への対策は十分検討されたい。


*4 デカドロンには、消化管潰瘍の副作用があるのだが、のちに大変な胃痛に見舞われることとなる。


*5 とにかく、明日、無事に夜明けが迎えられるかが分からない恐怖と闘わなければならない。自分が寝ている間に、SpO2が下がり、重篤な状況に陥るのが怖いのである。

ただ、毎日、家族には、朝・夕、体温やSpO2の状況を知らせてもらい、2次感染していないかの確認をしていた。家人の無事はやはり心の支えである。

また、こちらからのメールには、あまり長く書かず、「症状安定」と伝えていた。生来小心者の自分だが、長年生きてくると、少なくとも周りにはそれなりの対応ができるものだなぁと変に感心したりもした。


DAY6(8月7日・土)

6時起床


採血3本

体温36.8度

血圧 96-118

SpO2 93

脈拍 91


朝食後

デカドロン 4mg 1.5錠


10時

ベクルリー100mg点滴静注用 1時間

ソルラクト24H点滴 交換


21時消灯

就寝にあたっては、腹臥位を推奨される*1


*1.肺炎時、背中側は浸出液が溜まったり、心臓につぶされたりといった影響を強く受けるため、少なくとも私が入院した病院では、うつ伏せ寝が推奨されていた。

長時間継続して腹臥位の姿勢を続けることはきついが、私は入院中できる限り実施していた。疲れたときは横向きになり、仰向けにならないように注意していた。

これで結構サチュレーション(SpO2値)が上がることがある。マスメディアで取り上げられたところを見たことはないが、もう少し腹臥位療法については啓発してもよいのではないだろうか。


DAY7(8月8日・日)


6時起床

体温36.1度

血圧 96-126

SpO2 93

脈拍 80


かすかに、味とにおいが戻り始める。


朝食後、デカドロン4mg 1.5錠


10時

ベクルリー100mg点滴静注用 1時間

ソルラクト24H点滴 交換


時々、サチュレーションが80台に下がる。気が抜けない。


21時消灯

眠れぬ夜を眠る。



DAY8(8月9日・月)


6時起床

体温36.5度

血圧 97-135

SpO2 94

脈拍 77


食前便通あり


朝食後、デカドロン4mg 1.5錠


10時

ベクルリー100mg点滴静注用 1時間

ソルラクト24H点滴 交換


サチュレーションが95に上がるときが出てきた。快方の兆しか。


21時消灯


DAY9(8月10日・火)


6時起床

採血6本


体温36.0度

血圧 80-116

SpO2 97

脈拍 80


食前便通あり


朝食後、デカドロン4mg 1.5錠


10時

ベクルリー100mg点滴静注用 1時間

ソルラクト24H点滴 交換


9時

主治医と話す。

良くなってきている。

点滴と服薬は今日まで。

今日の血液検査と今日再度撮影するレントゲンの結果を踏まえて、

8月11日、12日と経過を見て、問題なければ13日(金)退院予定とのこと。


21時消灯



DAY10(8月11日・水)


SpO2 97

終日胃もたれ。

夜、胃痛で寝付けず。


DAY11(8月12日・木)


SpO2 97

胃痛が続く。

ネキシウム20mg 服用

終日、ほぼ食事できず。


主治医との話

血液検査の結果、他の疾患(今回の感染との因果関係は不明)が確認された。

退院後、かかりつけ医と相談し、治療の継続を指示される。


DAY12(8月13日・金)


退院


おわりに:

比較的早期に入院でき、病院で治療を受けることができたことは、私にとって大変幸運なことでした。かかりつけ医の先生、保健所の方々、宿泊療養先・入院先のスタッフ・医療従事者の皆さんには本当に感謝しかありません。


皆さまにおかれましては、どうかこの新型コロナウイルスに感染されることのないよう、今一度ご自身とご家族の感染対策をお振り返りいただき、十分なご対応を整えられますことを心よりお祈り申し上げます。


登 島 和 弘

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